鍼灸治療をおこなえるのは鍼灸師です。鍼灸師になりたい場合、養成する専門学校や大学で鍼灸治療を学び、卒業して国家試験に合格する必要があります。最低でも3年間は専門の学問を修める必要があり、すぐにはなれない職業です。もちろん挑戦する意義はありますし、人を助けることができる医療人となれます。学校で学ぶのは衛生学、解剖学、生理学などのほか、臨床医学各論など西洋医学にも関係する内容です。専門学としては、はりきゅう理論、東洋医学概論などのほか、治療には欠かせない経絡経穴概論などもカリキュラムに含まれています。とても幅広い学問なので机上の学習も大変ですが、当然実技も身につける必要があるため大変な道のりです。それでも資格取得を目指す人が増え、最近は専門学校や大学も増えていることから、学校を見つけるのは昔よりずっと容易になったと言えるでしょう。資格取得後は、鍼灸師となり、開業権をもって開業することも可能です。ただ、ほかの治療院で実際の現場で修業してから開業する人が多いでしょう。